Microsoftが「Office 2019」をWindows/Mac向けに正式に提供を開始しました。
「もっとここをこうしてほしい」と思うところを改善してこなかったMicrosoftでしたが、最近はホンキをだし的確に進化をしているようです。
Office 2019 新機能
Office 2019にはPowerPointの「変形」と「ズーム」、「PowerPivot」の新しいデータ分析機能、WordとOutlookの「読み上げ」や「文字間隔」などの学習ツール、スイート全体にわたるさまざまなセキュリティアップデートなどが追加される。
そんななかでも最新Excelは飛躍的な進化かと思われる。
以下が、Microsoftから発表された新機能。
Excel Ideas
タスクに合わせてAIが提案してくれる機能。
この機能によって、短時間でプロフェッショナルなドキュメントやプレゼンテーション、スプレッドシートを作成することが可能になる。
イナズマのアイコンをクリックすることで「Ideas」を開始。
Excel New data types
Excelといえば数字を扱うのに優れたソフトウェアというイメージがありますが、新しいExcelではそれ以上のことが行えるようになる模様。具体的には、株式や地理といったこれまでとは異なるデータを認識可能となります。このAI機能は単一のフラットなテキストを豊富な情報レイヤーを含むインタラクティブなものに変換するというもので、例えば国のリストを「地理」属性に変換することで、ユーザーはデータ分析の中に位置データを織り込むことが可能になるとのこと。記事作成時点で予定されている新しいデータタイプは「株式」と「地理」で、これらは2018年10月に公開される予定です。
Excel 画像認識
画像からデータを認識して、自動で情報を入力してくれる機能。
これはとってもありがたい機能ですね。膨大な量の画像データを手動で入力するのは時間も労力もかかります。画像認識といえばOCRソフトなどがありますが、Excelではどのくらいの精度なのか早く知りたいですね。
※こちらはAndroidデバイスのみ
Excel 新しい関数/関数を使いやすくする機能
新しく取り入れられた関数(FILTER、UNIQUE、SORT、SORTBY、SEQUENCE、SINGLE、RANDARRAY)
Googleスプレッドシートに既にあるFilter関数、Sort関数などが、Excelでも使えるように。これで、データの抽出、不要なデータ行の自動削除、自動並べ替え、重複削除による集約用のキーの自動整列が可能になるのはうれしいです。
Dynamic arrays機能では、複雑な数式を使いやすくするため、簡単な数式の入力で値の配列を取得可能に。
Excel VLOOKUP、HLOOKUP、MATCH関数の高速化
膨大な量のデータで使用すると、重くて時間のかかった関数(あまりに時間がかかるため途中であきらめることも…)のパフォーマンスが劇的に向上。大規模なデータでも数秒で処理してくれるのはありがたいですね。
関数以外にも、従来の主要操作(コピペ、条件付き書式設定、フィルタリング、ファイルオープンなど)のパフォーマンスが向上。
Office 2019が利用できるのは?
Office 365でoffice 2019の機能は使える?
Officeを使わなくなったり、使わない月は解約ができるのが特徴のサブスクリプションですが、継続的に機能が追加されるというメリットもあります。
これによって、Office 2019の機能のいくつかは、Office 365からインストールできるOffice 2016にすでに実装されていたりします。
また、Office 365を契約していればOffice 2019がリリースした際には追加費用なしでアップグレードが可能です。
office 2019はwin8やwin7で利用できる?
サポートしているのはwin10以降のOS。
ただし、Office 365の場合は、OS バージョンがサポートされていれば、Windows 7 または Windows 8でサポートされます。
日本での正式リリース日は?
日本でのリリースはまだ発表されていない。
通常3か月前後遅れるため、数か月以内、年内中のリリースかと思われる。
追記:リリース日
日本時間2019年1月22日に販売されることが決定しました。
思っていたより遅かったですね。しかも画像認識どこいったんだろうか。
新しい関数の詳細情報ページもまだのようですね。
まとめ
AIの標準機能化で、今後の進化が期待されます。
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